アナリティクス

2012年1月29日日曜日

1,000年前の日本の音楽

日本の文化や伝統の素晴らしさを実感したいと思って、
何を対象にしたらよいのかあれこれ迷ったが、
やはり最初は音楽にしようと決めた。

これまで日本の伝統音楽を聴こうと思って聴いたことはない。
ジャズのレコードやCDの素晴らしさはジャズ喫茶の音で知ったが、
日本の伝統音楽喫茶というのはないから、
NHKのラジオで聴くか、CDを買って知るしかない。

さっそく『日本音楽入門』というCDを買ってみた。
日本の伝統音楽が8ジャンルに分類されている。

1) 雅楽
2) 仏教音楽
3) 能楽
4) 琵琶楽
5) 三味線音楽
6) 筝曲・地歌
7) 尺八
8) 民謡

1曲目は1)雅楽の管弦「越殿楽(えてんらく)」である。

管楽器3種: 篳篥(ひちりき)・龍笛(りゅうてき)・笙(しょう)
弦楽器2種: 筝(そう。琴のこと)・琵琶
打楽器3種: 鞨鼓(かっこ)・太鼓・鉦鼓(しょうこ)

きっとだれもが聴いたことのある曲だが、
あらためて聴いてみると、これはすごい。
とても五線譜で表現できるものではない。
テンポ・リズム・音程・音色・強弱・和声と、
すべてが非常に複雑で面白い。

平安時代に生まれた音楽である。
およそ1,000年前の音楽である。
(ちなみにバッハが生まれたのは1685年)

いきなり、日本の伝統音楽の素晴らしさを発見することができた。
将来、日本の伝統音楽喫茶を経営することになるかもしれない。