アナリティクス

2012年12月20日木曜日

「KABE」

新曲「KABE」が完成した。

琵琶の進化

日本の琵琶も中国の琵琶も、
弦の数は4本が標準である。
しかし、フレットの数が違う。
日本の琵琶はフレットが4つ(4柱)~5つ(5柱)だが、
中国の琵琶にはフレットがたくさん付いている。

日本の琵琶はもともと中国から伝わったものである。
中国では多フレットに進化したものが、
日本では少フレットのまま生き延びたのだろうか。

茉莉花


「茉莉花(マツリカ)」は、中国の有名な民謡。
ジャスミンとも呼ばれる。
日本にも江戸時代に長崎経由で清から伝わった。

清朝から日本に伝わった音楽を、清楽(しんがく)という。
清楽は軽妙な通俗音楽が多い。

明朝からに日本に伝わった音楽を、明楽(みんがく)という。
明楽は明朝時代の荘重な廟堂音楽ないし雅楽で、
仏教の声明(しょうみょう)に器楽演奏を加えたような、
力強く荘重な音楽である。

2012年12月19日水曜日

歓声

家でアドリブの練習をしていたら、
「イェー!」という歓声が聞こえたので、
驚いて演奏をやめると、
そこには誰もいないのであった。
でも、確かに聞こえた。

2012年12月18日火曜日

タンプーラのフレーズ

タンプーラのフレーズ例。

2012年12月17日月曜日

茶道

茶道は日常生活の俗事の中に在する
美しきものを崇拝することに基づく
一種の儀式であって、
純粋と調和、相互愛の神秘、
社会秩序のローマン主義を
諄々と教えるものである。

茶道の要義は「不完全なもの」を崇拝するにある。
いわゆる人生というこの不可解なもののうちに、
何か可能なものを成就しようとする
やさしい企てであるから。

(岡倉覚三)

琴柱に膠す

琴柱(ことじ)に膠(にかわ)す

琴柱を膠で固定すれば、
調子を変化させることができないことから、
融通の利かないことをたとえていう。
(広辞苑)

2012年12月16日日曜日

ドローン

シタール奏者のラヴィ・シャンカールが
トリオで演奏している映像がある。
「シタール」「タンプーラ」「タブラ」という
3つの楽器による編成である。

ここで使われているタンプーラという楽器が面白い。
4弦で形はシタールに似ているが、
フレットや指板がないのである。
いつも解放弦をつま弾くだけで演奏する。
セットされている音程は単純だ。

第 1弦:G
第 2弦:C
第 3弦:C
第 4弦:C(Lower)

ルート音と5度の音だけを、
ずーっと「ビヨーン、ビヨーン」と鳴らしていて、
これをドローンと呼ぶらしいが、
その通奏低音のようなドローンの上に、
シタールがメロディを乗せて聞かせるというわけだ。

音楽はタンプーラの音程にしばられていて、
西洋音楽でいうところの転調はできない。
永遠に続くような曲想が多いのは、
ドローンにしばられているからであろう。

2012年12月15日土曜日

「越天楽」の笙


「越天楽」笙の譜面、あたま4小節。
これには驚いた。

ぼう (レミラシミファ#)
一    (シレミラシファ#)
乙    (ミラシレミファ#)
乙    (ミラシレミファ#)

( )内の構成音は低い音から。

MIDI規格

ローランドの創業者、梯郁太郎氏(82歳)が、
グラミー賞技術賞を受賞した。
デイブ・スミス氏と連名での受賞。
1983年に「MIDI規格」を作った功績が認められた。

MIDI規格は、規格が発表された30年前と、
ほとんど変わっていないと思う。
30年前の楽器やシーケンサーが、
今も楽々接続できるのは本当にありがたい。
規格はコロコロ変えるものでない。

2012年12月14日金曜日

タンプーラの調弦


第 1弦:G(5)
第 2弦:C(8)
第 3弦:C(8)
第 4弦:C(1)

シタールの調弦

(旋律弦)
第1弦:F(Lower)
第2弦:C(Lower)
第3弦:G(Lower)
第4弦:C(Double Lower)
第5弦:G(Lower)
第6弦:C
第7弦:C(Upper)

(共鳴弦)
第 1弦:C
第 2弦:B
第 3弦:C
第 4弦:D
第 5弦:E
第 6弦:E
第 7弦:F
第 8弦:G
第 9弦:A♭
第10弦:B
第11弦:C
第12弦:D
第13弦:E

---
(Raga yaman旋律弦)
第 1弦:G
第 2弦:D
第 3弦:F#
第 4弦:A#
第 5弦:D
第 6弦:D

2012年12月13日木曜日

シャンカールの娘たち

ノラ・ジョーンズはインド生まれのシタール奏者、
ラヴィ・シャンカールの娘である。
Wurlitzerを弾きながら歌う姿はなかなか魅力的だ。
Fender Mustangを弾きながら歌ったりもする。
ジャズというよりはカントリーな感じが強い。

もうひとりの娘はシタール奏者の
アヌーシュカ・シャンカール。
彼女もまた魅力的な女性である。
床に座ってシタールを演奏するである。

2012年12月12日水曜日

ギター

いい楽器を弾くのは楽しい。
弾きやすい上に、音がいいからだ。

久しぶりにフルアコを取り出して弾いてみた。
Gibson ES-175である。
オーディオ・システムで鳴らしても、
結構いい音がするのである。
フルアコならではの枯れた音が聴こえてくる。

しばらくギターを弾くのは止めていたが、
こんなの楽しいのだから再開することにしよう。

2012年12月9日日曜日

「KAKI」

新曲「KAKI」が完成した。

2012年12月6日木曜日

狂狷

【狂狷】きょうけん
[論語子路] 理想に走り、かたくななこと。
(広辞苑)

2012年12月5日水曜日

ストレッチ

風呂を出た後のストレッチは、
気持ちのいいものだ。
風呂の中で温まって、
ストレッチで〆るのである。

ストレッチをしている最中も気持ちがいいが、
日ごろの身体の動きもなめらかになる気がする。
ちょっと若返った感じなのである。
体重を減らし、身体も柔軟になれば、
生きていくのが楽になりそうである。

ヘッドバンギング

金魚のミントは病気が治ったら、
私の姿を見るたびにエサを催促するようになった。
右に行ったり左に行ったりたいへんなスピードで泳いだり、
こちらを見ながらヘッドバンギングするのである。
といっても頭を左右に振るのであるから、
正確にはヘッドバンギングとは言えないかもしれない。

エサを食べるときの勢いもすごい。
水面から頭を突き出してバチャバチャバチャバチャと
一度に10粒ぐらい口に入れているのではないか。

健康な金魚はこんなにも元気なのである。
金魚の水槽は清潔に保つことが大切である。

2012年12月4日火曜日

正大精深

正大精深。

2012年12月1日土曜日

ソノ作


「2012年12月1日」
街路樹の銀杏は秋に彩りて
黄金の色映えて美し

野辺に咲くあわだち草は群れて咲く
黄の花重く風に波打つ

人として価値うすれゆく老齢も
進歩する世に未来を憂う

今宵又救急車の音暗を行く
如何なる人ぞ我身重ねて

野を行けば華やかに見る花なれど
哀愁ひそむ曼珠沙華かな

老集い打明け話に泣き笑う
同じ悩みに心開きぬ

此の世には悔もなければ未練なく
されど薬を感謝して飲む

今日も又行方不明の探索に
防災藤沢拡大に渡る

着飾りし物もなければ我がひと世
せめて歌でも残し逝かんと



「2011年11月26日」
平凡は幸せなりと思う時
人情に生き恩恵を思う

日米の女子バレーの接戦に
年を忘れた拳握りて

資源ゴミ古き衣類すてましよか
又捨て切れずソツト仕舞いぬ

米二斗で戦時に求めしこの箪笥
我が身と共に色褪せて老ゆ

赤き衣をまといし小さきワンちやんを
連れて行く人の幸せな顔

日々に見る秋本番の山々は
紅葉の錦色勝りけり

小春日よ縁に一人の日向ぼこ
何時しかわたし別世界なり

今の世になりても見る飛行機に
追われ逃げても追駆けらる夢

久し振り友に逢えたる嬉しさに
皺寄せ合いて青春語るも

行きづりに見た様な人と見返れば
彼の女(ひと)も又振り返りたり


「2010年11月13日」
今日の日は菊花薫れる明治節
教育勅語の代代(よよ)は遠けり

惜しまれて名声残して引退と
二葉百合子よ岸壁の母

早朝に木々を巡りて山鳩よ
悩みあるがに切々と啼く

育てたる木や花達よ嘆くらん
為す術もなき異常気象に

五才児の赤いリボンの曾孫来て
泣いて笑ってしばしアイドル

紅葉に錦織りなす絶景に
テレビの画面に心奪わる

澄み渡る秋空の中に浮雲は
蒸しパンと見る食欲の秋

小春日を喜び合える秋の蝶
睦みては舞う今日を名残りつ

百円に満たざる額で届く文
参枚綴りを味わいて読む

足に蚊がジツト見るなり赤くなり
ポトッと落ちしどちらも変ネ


「2009年11月14日」
天高くあくまで蒼き秋空に
白雲一点又絶景かな

お隣りもお向かいさんも我が家も
菊花薫りぬ今日文化の日

小春日を喜び舞える秋の蝶
何時しか消えぬ秋を名残りつ

交差点青待ち居ればチヤイム鳴り
そぞろ気の急く秋の黄昏

空襲に逃げ惑いたる夢の中
六十四年今も去らざる

浪曲に涙で聞きし三十分
今も世に泣く原爆の母

午前四時バイクの音に目覚めたる
ダダダ足音朝刊届く

靴墨の匂い懐し妻の座に
励みし昔磨きたる靴

白髪に深き皺々母譲り
よくも似たりし猫背なりしも

昼下がりトボトボと行く老い猫に
哀れさを見る我身重ねて


「2008年11月」
Tさん今日は目出度い誕生会
和気藹藹にM家の宴
(長生きしてネ)

花屋さん色気競いて咲く小菊
いづれ劣らぬ花の青春

みんな留守水団作りシミジミと
戦時の膳貧しさを思う

病院の控え室の大半は
後期高齢戦時知る人

有難う済まないネとは老い行けば
一歩譲りし常識ならんや

銀杏の葉は蝶舞う如く散り初めし
手に受けて見る黄金の色

豆腐屋はラッパの音色懐しも
哀調引きて黄昏を行く

勢一杯紅染めて散る紅葉には
又来る春のあるもねたまし


「2007年11月」
誕生会祝われる人祝う人
喜び分つM家の宴

八十の坂越え来て日々のつれづれに
拙なき歌を点す灯火

鈴なりの柿存分にいたゞきて
梢に一つ残し仰げる

光浴び庭に咲きたるつわぶきの
色艶めきて緑の花

満点の空は今宵は十三夜
届けて見たい我が心かな

庭に生う木々達ヒソと我が暮し
見知りてあらん四季の巡りに

亡き姉の形見の品戴きて
その移り香に再び涙