アナリティクス

2019年2月20日水曜日

イオンになる割合(電離度)

酸の強弱は、1分子中の水素原子の数に関係なく、
電離度の大小で決まる。
電離度とは、水に溶かした電解質の量に対する
電離(イオンになること)した量の割合をいう。
つまり、電離度の大きい酸、アルカリを、
それぞれ強酸、強アルカリといい、
また電離度の小さい酸、アルカリを、
それぞれ弱酸、弱アルカリという。

100個のHCl分子を水に溶かしたとき、
91個が電離したとすると
その濃度におけるHClの電離度は0.91となる。

この電離度の大きいものを強電解質といい、
電離度の小さいものを弱電解質という。
強電解質とは水中ではすべてイオン解離してしまう
ような物質をいい、
弱電解質は水中で全部がイオンに別れるのではなく、
大部分は分子の形で水に溶けている。

水は共有結合の化合物であるため、
イオン結合の化合物と異なり、
イオンにはならない。