アナリティクス

2012年4月16日月曜日

ロジカル・シンキング

  1. 人に何かを伝えるときは、自分の言いたいことをどうまとめようか、どう話そうか、どう書こうか、などと考える前に、必ず課題(テーマ)と相手に期待する反応を確認すること。
  2. メッセージとは次の3つの要件を満たしている必要がある。①答えるべき課題(テーマ)が明快であること、②課題に対して必要な要素を満たした答えがあること、③相手に期待する反応が明らかであること。
  3. 上記、裏を返せば、自分がある文書を手にしたとき、あるいは人の話を聞いたとき、課題はこれで、それに対する相手の答えはこれで、自分にこれをして欲しいと言っているのだな、ということが自分の頭に残るかどうか。
  4. MECE(ミッシー:atually Exclusive and Collectively Exhaustive)とは、ある事柄や概念を、重なりなく、しかも全体として漏れのない部分の集まりで捉えること。
  5. 4Cとは、顧客・市場(Customer)、競合(Competitor)、自社(Company)、チャネル(Channel)。例えば、会社の状況を説明せよ、というような場合に用いる。
  6. 4Pとは、製品(Product)、価格(Price)、チャネル(Place)、訴求方法(Promotion)。大切なことはこの4つのPが、ターゲット顧客と一貫性を持っていること。
  7. データや分析を並べるだけでなく、そのデータや分析をどう読むのか、そこから何を読み取らせたいのか明示しなければならない。この図を見せれば一目瞭然と考えるのは禁物である。
  8. 誰が見ても同じように理解できる図表を作り、同じように読み取らせるコミュニケーションは、文章を読ませるよりも高度である。
  9. 論理的なコミュニケーションには、相手との間に設定された「課題(テーマ)」に対する「答え」が用意されていること、さらに「答え」の要素には、結論と根拠、あるいは方法が必要である。
  10. 判断の結果だけが示され、判断の「基準」が示されない場合が多い。
  11. 例えば、100万円でやりたい、あるいはやらねばと思う選択肢の数々を挙げ、次に選択基準を設定し、判断内容を説明して、結論を証明する、というのが効果的だ。
  12. 非効率を避けるために、少なくとも指示を出す側としては、課題(テーマ)がいくつあるのかをぜひ明示したいものだ。「拡販の基本方針と、今期の具体的な拡販プランのふたつを報告してほしい」という具合だ。
  13. 「答えを出すために検討する」ことと、「答えを相手に伝えること(コミュニケーション)」とは、まったく異なる。
「ロジカル・シンキング」(東洋経済)より引用