『花粉はそのままの状態ではサイズが大きいため、体内の奥深くまで侵入することができません。ところが黄砂や車の排気ガスのような大気汚染物質と接触すると、花粉の表面が傷つきます。傷んだ花粉は大気中の水分を吸い込んで膨らみ、5分程度で破裂することが明らかになりました。花粉の中には花粉症の原因となるアレルゲンの微粒子が含まれており、破裂で放出されます。この微粒子はサイズが小さく、人間の呼吸器系に吸い込まれると簡単に奥深くまで入り込んでしまうのです。そのため、大気汚染物質が比較的多い都心部では、花粉症患者が増加する傾向にあります。』