アナリティクス

2023年3月26日日曜日

新玉ねぎ

新玉ねぎは包丁で薄く切ってそのまましばらく置いておけば、水にさらさなくても辛さが抜けてそのまま食べられる。マヨネーズを付けるだけでとってもおいしい。水にさらさないから水溶性のアリシンやケルセチンといった大切な栄養素が逃げ出さないというメリットもある。

(アリシン)
アリシンは硫化アリルの一種で、玉ねぎの辛味成分です。とはいっても、実は玉ねぎにもともと多く含まれている成分ではありません。生の玉ねぎには「アリイン」という硫化アリルが含まれています。玉ねぎを切ったりすりおろしたりして細胞が破壊されると、同じく玉ねぎに含まれている「アリイナーゼ」という酵素が働きます。この酵素の働きによって、アリインからアリシンが生成されるのです。アリシンには殺菌作用と抗酸化作用があり、風邪の予防や食中毒の予防、抗ガン作用が期待できます。さらに、アリシンには血流を改善する効果があるため、血液をサラサラにして血栓ができるのを予防してくれます。また、アリシンはビタミンB1と結合する性質を持っており、それによってビタミンB1の吸収が促進されます。ビタミンB1はエネルギー代謝に関与しているため、アリシンと一緒に摂取することで疲労回復にも役立ちます。

(ケルセチン)
ケルセチンはポリフェノールの一種であるフラボノイドに分類される成分で、玉ねぎの皮に多く含まれている黄色の色素成分です。ポリフェノールには抗酸化作用があることが知られていますが、ケルセチンはその中でも特に強い抗酸化作用を持っており、動脈硬化や糖尿病といった生活習慣病の予防、抗ガン作用、抗炎症作用、さらにはアンチエイジングにも効果が期待できるといわれています。玉ねぎは吸収されやすいケルセチンを豊富に含んでいることから、非常に効率のいい野菜であると言えるでしょう。