アナリティクス

2021年8月21日土曜日

多年生植物と一年生植物

多年生植物とは、個体として複数年にわたって生存する植物のこと。

一年生植物とは、種子から発芽して一年以内に生長して開花・結実して、種子を残して枯死する植物のこと。

植物はもともとは多年生であった。現生の植物でもシダ植物には一年草はほとんどないし、裸子植物には皆無である。いわゆる草本という形態と共に、被子植物の段階より進化した。

たとえば、砂漠のような年間にごく限られた期間のみ水が利用できるような環境では、サボテンのように極度に乾燥に強い形態で耐えるというやり方もあるが、種子で休眠して過ごす方がはるかに簡単である。

ただし、そのためには良好な条件の時期に短時間で成長、繁殖することが必要になる。元来は熱帯植物であるイネが日本では東北・北海道地方でも生育できるのも、冬季を種子で過ごせる(人間が保管するのであるが)ためである。