高層ビルを建築する現場に、クレーンが設置されている。
クレーン車ではなく、据え置きのクレーンである。
グレーの四角い鉄柱の上に、回転部分が載っており、
そこから赤と白の鉄の腕が斜めに突き出しているタイプだ。
高さは20階建てのビルより高い。
この背の高いクレーン、どこで操作しているのか、
ずっと不思議に思っていた。
クレーン上部に操作する人がいないからだ。
ついに発見。
操作する人は、地面にいたのである。
ヘルメットをかぶったおじさんが、
首からリモコンをぶら下げていて、
そのリモコンで巨大なクレーンを操作しているのだ。
さらにそのおじさんは、
クレーンに吊られている荷物を自分で外していた。
何とセルフサービスなのである。