中国の陰陽五行説の影響だそうだ。
平調は秋、盤渉調は冬、黄鐘調は夏に演奏されたらしい。
陰陽五行説は、陰陽思想と五行思想が結びついて生まれた。
(五行思想)
万物は「木火土金水(もく、か、ど、ごん、すい)」
という五つの要素により成り立つ。
・木(春)
・火(夏)
・土(各季節の最後の月)
・金(秋)
・水(冬)
(陰陽思想)
すべての事象は、それだけが単独で存在するのではなく、
「陰」と「陽」という相反する形で存在し、
それぞれが消長を繰り返すという思想。
・陰=と=弟
・陽=え=兄
(陰陽五行説)
・きのえ
・きのと
・ひのえ
・ひのと
・つちのえ
・つちのと
・かのえ
・かのと
・みずのえ
・みずのと
季節によって調を変えて演奏するというのは、
なかなかしゃれたアイディアだが、
そこにちゃんと根拠があるのが面白い。
説明を求められたとき、それなりに答えられないと、
まずいことになる危険があったのに違いない。
昔は「いい感じでしょ?」じゃ済まなかったのだ。