『「AGE」とは、タンパク質と糖が加熱されてできる物質のことで「終末糖化産物(Advanced Glycation End Products)」の略称です。
AGEは老化を進める原因物質とされており、シミやシワなどの表面的な老化だけでなく、血管の組織を糖化によってもろくさせるとも考えられています。その影響によって、血管壁に炎症が起こりやすくなってしまい、動脈硬化のリスクが高まります。動脈硬化が進行すると、心筋梗塞や脳梗塞などを発症することもあります。さらに、AGEが骨に蓄積すると骨粗しょう症、目に蓄積すると白内障の一因となり、美容のみならず、全身の健康に影響を及ぼすことも。高齢者では身体活動レベルの低下やアルツハイマー型認知症などにも影響があるといわれています。
AGEが多い食べ物や調理法。例えば、ホットケーキをイメージしてみましょう。小麦粉(糖)と卵や牛乳(タンパク質)をミックスして加熱すると、ホットケーキが焼けます。そして、ホットケーキ表面のこんがりキツネ色になっている部分こそが糖化した部分で、ここにAGEが発生しているのです。つまり、「焼き目のついた食品はAGEが多い」ことを目安にしてください。このほか、トンカツや唐揚げ、ステーキなど、揚げたり焼いたりした動物性脂肪食品には特にAGEが多く含まれます。また、ポテトチップスやフライドポテトにもAGEが非常に多いため、頻繁に食べるのは控える方が望ましいでしょう。さらに甘味料にも注意が必要です。ジュースや炭酸飲料、お菓子などに使用される甘味料は、ブドウ糖の10倍の速さでAGEをつくるため、摂取しすぎないようにしましょう。』