『かぜ(普通感冒)とは鼻かぜやのどかぜのこと。秋から春にかけて流行しやすい。感染してから症状が出るまでの潜伏期間はおよそ5~6日。症状のピークは2~3日目にあり、その後1週間~10日ほどでなおるとされている。症状はくしゃみ、鼻水、鼻づまり、のどの痛みなど、鼻やのどの局所症状が顕著にみられる。鼻水は症状が進むにつれて、サラサラした水様から粘り気のある粘液性に変わっていく。発熱はあっても微熱程度で、頭痛や全身倦怠感など全身症状は軽いのが特徴。
かぜウィルスの感染経路は主に飛沫感染、接触感染のふたつ。体内に侵入したかぜウィルスは鼻やのどの粘膜に付着し、細胞内でウィルスを増殖させる。
冬の冷たく乾燥した空気はかぜウィルスの飛沫が飛び散りやすくなる。さらに、冬はかぜウィルスから身を守る気管粘膜の粘液の量が減り、ウィルスを外に追い出す繊毛の働きも妨げてしまうから、のどを潤しておく対策が必要だ。1~2時間おきに、温かい飲み物で水分補給をするとよい。』