アナリティクス

2023年1月7日土曜日

ハトの習性

ハトの糞は同じ場所に集中する傾向がある。ベランダの隅の方、屋上のある方向だけ、特定の庇の上など。他の鳥と違う習性のひとつとして「同じ動線で生活する」という傾向がある。

自分の糞の上で平気で生活できるのがハトの変わったところで、糞があると逆に安心する。糞のある場所を選んで飛来する。

ハトは目的となる場所に行く場合、いったん手前で安全を確認してから移動する習性がある。まずベランダが見える反対側の建物の屋上や電線の上などで様子を見る。ベランダと同じ高さの正面にハトがとまっている状態は要注意。近くに高い建物がない場合には、目的の建物の屋上から様子を見ることもある。

ハトは飛んで近づい来て、最初に「端」に止まる。ベランダや室外機置場の場合は「手摺り」がそれに該当する。格子型の手摺りの場合は、手摺りの上と手摺りの下(足元)が最初の停止場所になる。変則的な動きとして、いったん隣りのベランダなどに侵入して目的のベランダに歩いて入ってくることもある。

ベランダの中には入らず、手摺りにだけいつもとまるケースは、飛行の動線パターンで止まっているハトで、手摺りが休憩場所になっている。ベランダの中に入ってくる目的は主に「巣を作るため」か「寝床にするため」で、放置すると住み着いてしまい重度のハト害に発展する。ハト害の進行度は「糞の量」で判断できる。糞の少ないうちに手を打てるかが最大のポイントとなる。

ハトがベランダに入るようになり安全を確信すると、あとは出入りし放題。安全な場所としてハトの行動パターンにインプットされる。住み着いて執着度の高い状態になると、ベランダのハト害解決の方法は防鳥ネットなどで物理的に侵入を防止する方法に頼ることになる。つまり、ハトがベランダの安全を確認する最初の停止箇所で「とまらせない」ことが対策法となる。

最初にとまる手摺りの上(手摺りの下がある場合もあり)に支柱を立て「テグス」を張る事により「ハトがとまりづらい」状態を作る。糸の高さは8~9センチがよい。もう少し専門的な方法としては、専門の「防鳥ワイヤー」の設置、「忌避剤」の塗布といった方法もある。