(モダンダンス)
モダンダンスの祖といえばイサドラ・ダンカン。彼女にはクラシックバレエのレッスンが拷問のように感じられ(笑)、トウシューズやバレエの衣装は窮屈であるものと否定。もっと自由で自然な人間的ダンスを探し始め、結果的に裸足になってギリシア風チュニックで踊るようにもなった。同時代、ドイツの方でもモダンダンスの発芽があった。ルドルフ・ラバンは「モダンダンスの父」と言われている。クラシックバレエが持つ規範化された型からの反発。クラシックバレエにとって「エレガンスや美的でないもの」と採用しない動きやポーズを多用した。舞踊芸術の本来のあり方を問い直し始めるところにもモダンダンスが生まれてくる要因があった。
(モダンバレエ)
一方、モダンバレエは基礎をクラシックバレエにおきながらも、モダンダンスの影響を受け、クラシックバレエよりテクニックも音楽も衣装ももっと自由に表現できるようになったもの。例えば、それがミハイル・フォーキンはじめとするバレエ・リュスの作品に見られる。ペトルシュカ、牧神の午後、シェエラザード等々、クラシックバレエではあまり思いつかなかったような斬新でエキゾチックなテーマも起用している。