アナリティクス

2019年10月27日日曜日

泡と界面活性剤

水を強く振ると泡が立つものの、
すぐに消えてしまう。
理由は表面張力(表面積を
小さくしようとする力)が働いているから。

石鹸や洗剤の泡がなかなか消えないのは、
泡の膜の外側と内側全体に
界面活性剤の親水基が吸着して、
水の表面張力を弱めているため。

界面活性剤の起泡という作用は
液体と気体の間の界面で起きる現象なので、
洗浄と直接は関係がない。
洗浄は固体と液体の間の界面で起きる現象だからだ。

しかし、洗剤は一般に臨界ミセル濃度以上で
最も良く泡立つということから、
よく泡立つ濃度では
十分な洗浄力があることが分かる。

臨界ミセル濃度とは
モノマーが塊となってミセルを形成する最低濃度
のこと。

ミセルは水中において
親水基を外側に、疎水基を内側とした
モノマーの球状集団である。

モノマーは、水に洗剤の量を増やしたときに、
水の表面が界面活性剤で埋め尽くされ
水の表面に存在できなくなって
仕方なく水中に潜った界面活性剤の分子のこと。