母親がキッチンの窓の外に、
ゴーヤのグリーンカーテンを作った。
りっぱなゴーヤの実がなるようになったが、
とにかくよく水を吸い上げ、
すぐにプランターの土が乾いてしまう。
そこで、家の中からゴーヤに水をやることのできる
画期的なエコ給水システムを発明したのである。
細めのビニールホースを取り付けた2リットルのペットボトルを
キッチンに置き、ホースを窓ごしにプランターまで垂らす。
キッチンとプランターには高低差があるから、
いちど水が落ち始めればあとは自動で水が出る。
ストーブに石油を入れるポンプと同じ原理だ。
ポイントは最初にどうやって水を送るかである。
ペットボトルの蓋に、ビニールホースがぴったり収まる穴を開けて通す。
ペットボトルの上の方に、ごく小さな穴を開ける。
水を送るときは、指で小さな穴をふさいで、
ペットボトルの下の方を強く押してやる。
すると水がパイプをスルスルと上がっていって、
あとはそのままにしておけば、
水がプランターに送られるという寸法だ。
我ながら素晴らしいアイディアと出来栄えであった。