『異汗性湿疹とは手指や足底に1~数mm大の小水疱が多発する疾患です。時に手湿疹や接触皮膚炎等ほかの炎症性疾患でも汗疱様の小水疱が生じる場合もあります。異汗性湿疹の原因は不明です。夏季に多く発症するため発汗との関連が示唆されていますが、発汗と関係がない場合もあります。金属アレルギー、アトピー性皮膚炎、ある種の薬剤投与(ガンマグロブリン大量療法)等が契機になることも報告されています。食物に含まれる微量金属や、歯科金属から体内に吸収された金属成分は、汗中に少量排出されます。金属アレルギーの患者さんは金属成分を含んだ汗に対して反応し、汗疱が生じることがあります。』