金属鉄は鉄原子と自由電子から構成されています。鉄が水に触れると、鉄の表面がイオン化されて第一鉄イオンを溶出します。この時、同時に水中に溶存している酸素により自由電子が放出されて、水酸基イオンが生じます。この水酸基イオンと第一鉄イオンによる反応により、水酸化第一鉄の白い錆が生成します。
Fe(2+)+2OH(-) → Fe(OH)2
そして、この水酸基第一鉄が、水中に溶剤している酸素で酸化されて含水酸化第二鉄を生成し、黄褐色のさびが生じます。
→ Fe(OH)3
このように、鉄は水と酸素により腐食されて錆びるのです。