(有効成分)
オルトラン: アセフェート
オルトランDX:アセフェート、クロチアニジン
『アセフェートは有機リン系の殺虫成分で、クロチアニジンはネオニコチノイド系の殺虫成分です。クロチアニジンが含まれることによって、長らく使われてきたオルトランの主成分である有機リン系の殺虫成分に抵抗性を持つアブラムシやアザミウマなどの吸汁害虫に対して、より確実な効果が見込めるという点がメリットとして挙げられます。クロチアニジンは、食毒効果が強く残効性も長いという特徴がありますが、害虫の体内に入ってすぐに効果が出て駆除してくれるというよりは、神経系に作用して作物の根や葉をかじることができなくなり、餓死するというタイプの薬剤です。そのため、コガネムシの幼虫やネキリムシなど根をかじるタイプの害虫に効果があると言われています。上記のような理由から、結論としては「オルトランDXの方が、有機リン系殺虫剤に抵抗性を持つ個体にも効果が見込め、また相乗効果によりその他の害虫にも効果が強く現れる可能性がある」と言えるでしょう。ただし、オルトランDXはキャベツ・ブロッコリー・大根などには使えないなど、適用作物や適用害虫の記載が微妙に異なっているので、購入前に必ず適用表を確認するようにしましょう。』