アナリティクス

2012年12月22日土曜日

ウードとリュート

ヨーロッパの「リュート」という楽器は、
アラビアの「ウード」から派生したそうだ。

リュートとウードは形状がそっくりだが、
大きく違うのはフレットの有無である。
リュートにはフレットがあるがウードにはない。
大雑把に言えば、ウードにフレットを取り付けたのが、
リュートと言っていいかもしれない。

リュートはヨーロッパの楽器であるから、
12音階で演奏される。
ゆえにフレットが付いていても問題ない。

一方、ウードはアラビア音楽を演奏する。
アラビア音楽は12音階では割り切れない
微妙な音程を使う。
フレットを付けてしまうとその微妙な音程を
表現しづらくなるのである。
ゆえにフレットなしのまま現在に至っていると考える。