「野邊のつばな、嶺の木の實、わづかに命をつぐばかりなり。」と鴨長明の方丈記(原文)にある。現代文だと「又野辺にあるつばなや、峯にあるいわなしの実などを取って食べていればそれで。充分に生きて行けるのであってそれ以上は又不用なものなのである。」となる。
つばなとはチガヤの穂のことである。仕事の帰り道、道端につばながあった。探してみると、穂の先端だけが出ている若いつばなもあった。スッと抜けた。2cmほどの穂だけになった。思い切って食べてみた。苦味はないが、特に甘いわけではない。ほんの少し独特の香りがあった。とても腹の足しになるようなものではなかった。つばなは金子みすゞの詩の題材にもなっている。