アナリティクス

2013年1月25日金曜日

癖になる

「端唄(はうた)」や「小唄(こうた)」の
唄の技巧はなかなか面白いものがある。

有名な端唄「梅は咲いたか」を聴いた。

藤本二三吉(ふじもとふみきち)が唄っているのだが、
「梅は咲いたか、桜は『ま』だかいな」
の『ま』の部分が、声がひっくり返っているような、
音程が外れているような、妙な音なのである。

最初「あれっ?」と思ったのだが、この妙な音、3番の
「銀座八丁、行こうじゃ『な』いかいな」で繰り返される。
つまり故意に出している声なのである。

これ癖になります。
これでないと物足りない。