アナリティクス

2012年12月26日水曜日

和琴(わごん)

日本に古くからある楽器のほとんどは、
大陸から伝わってきたものであるが、
和琴(わごん)は日本起源の楽器である。
とても古い楽器で、古墳時代の埴輪に
和琴を演奏するものがあるそうだ。

和琴は雅楽で用いられる。
弦が6本しかないので、
華麗な旋律を弾くのは難しいであろう。

ルーアン

中国では阮(ruan)という月琴に似た弦楽器が
よく演奏されているようだ。
小阮・中阮・大阮・低音阮の4種類がある。

阮のボディは月琴のように丸いが、
ネックにはピーパーのようにフレットがたくさんあって、
半音階が演奏できるものと思われる。
4弦だが演奏法はギターに近い。

現在の中国では、弦楽器として、
琵琶(ピーパー)と阮(ルーアン)が、
よく使われる楽器としてあるようだ。

2012年12月25日火曜日

計算式

= * -

2012年12月23日日曜日

厄落し

「厄落し」
厄難をはらい落すため、神仏に参ったり
金銭をそっと捨てたりすること。
(広辞苑)

金銭をそっと捨てる、というのは知らなかった。
この間、ごみ処理場で1千万円の札束が
捨てられていたのが見つかったが、
だれかが厄落しのために捨てたのかもしれない。
よっぽど大きな厄難を抱えていたのだろう。

ダブル・フォールト

今年最後のテニスの試合は、
私のダブル・フォールトで終わった。
がっくり。

ディジュリドゥとタンプーラ

ディジュリドゥはアボリジニの伝統的な管楽器である。
「ビヨービヨー」という低い音を
循環呼吸で切れ目なしに延々と出す。
音色はうねるように変化するが、音程はほぼ一定。
タンプーラとそっくりなのである。

ディジュリドゥは管のドローン、
タンプーラは弦のドローンである。

2012年12月22日土曜日

楽琵琶

雅楽で使われる大ぶりの琵琶を
「楽琵琶(がくびわ)」という。

越天楽でも楽琵琶が使われているが、
その音数の少なさといったら天下一品。
「ベン!」と一打入魂なのである。

ウードとリュート

ヨーロッパの「リュート」という楽器は、
アラビアの「ウード」から派生したそうだ。

リュートとウードは形状がそっくりだが、
大きく違うのはフレットの有無である。
リュートにはフレットがあるがウードにはない。
大雑把に言えば、ウードにフレットを取り付けたのが、
リュートと言っていいかもしれない。

リュートはヨーロッパの楽器であるから、
12音階で演奏される。
ゆえにフレットが付いていても問題ない。

一方、ウードはアラビア音楽を演奏する。
アラビア音楽は12音階では割り切れない
微妙な音程を使う。
フレットを付けてしまうとその微妙な音程を
表現しづらくなるのである。
ゆえにフレットなしのまま現在に至っていると考える。

2012年12月21日金曜日

バルバット

バルバット(古代ペルシャ)
   → ピパ(中国) → 琵琶(日本)
              → ティバ(ベトナム)

バルバット(古代ペルシャ)
   → ウード(アラビア) → リュート(ヨーロッパ)

ピパとピーパー

日本: 琵琶(ビワ)
中国: 琵琶 pipa(ピパ) → (ピーパー)
ベトナム: ty ba(ティバ)

中国の琵琶は進化している。

唐時代: 4弦5柱(撥)
清時代: 4弦14フレット(義甲)
1950年代以降: 4弦31フレット(爪/義爪)

現在の4弦31フレットの琵琶は
ピーパーと呼ばれる。
半音階を出せる。

真ん中のペダル

中2の娘が終業式で校歌のピアノ伴奏をした。
緊張して演奏を始めると、なぜか音が伸びない。
おかしい。

本人が足元を見ると、真ん中のペダルを踏んでいる。
ソステヌートペダルである。
すかさずダンパーペダルに踏みかえ、
あとは最後まで何とか乗り切った。

2012年12月20日木曜日

「KABE」

新曲「KABE」が完成した。

琵琶の進化

日本の琵琶も中国の琵琶も、
弦の数は4本が標準である。
しかし、フレットの数が違う。
日本の琵琶はフレットが4つ(4柱)~5つ(5柱)だが、
中国の琵琶にはフレットがたくさん付いている。

日本の琵琶はもともと中国から伝わったものである。
中国では多フレットに進化したものが、
日本では少フレットのまま生き延びたのだろうか。

茉莉花


「茉莉花(マツリカ)」は、中国の有名な民謡。
ジャスミンとも呼ばれる。
日本にも江戸時代に長崎経由で清から伝わった。

清朝から日本に伝わった音楽を、清楽(しんがく)という。
清楽は軽妙な通俗音楽が多い。

明朝からに日本に伝わった音楽を、明楽(みんがく)という。
明楽は明朝時代の荘重な廟堂音楽ないし雅楽で、
仏教の声明(しょうみょう)に器楽演奏を加えたような、
力強く荘重な音楽である。

2012年12月19日水曜日

歓声

家でアドリブの練習をしていたら、
「イェー!」という歓声が聞こえたので、
驚いて演奏をやめると、
そこには誰もいないのであった。
でも、確かに聞こえた。

2012年12月18日火曜日

タンプーラのフレーズ

タンプーラのフレーズ例。

2012年12月17日月曜日

茶道

茶道は日常生活の俗事の中に在する
美しきものを崇拝することに基づく
一種の儀式であって、
純粋と調和、相互愛の神秘、
社会秩序のローマン主義を
諄々と教えるものである。

茶道の要義は「不完全なもの」を崇拝するにある。
いわゆる人生というこの不可解なもののうちに、
何か可能なものを成就しようとする
やさしい企てであるから。

(岡倉覚三)

琴柱に膠す

琴柱(ことじ)に膠(にかわ)す

琴柱を膠で固定すれば、
調子を変化させることができないことから、
融通の利かないことをたとえていう。
(広辞苑)

2012年12月16日日曜日

ドローン

シタール奏者のラヴィ・シャンカールが
トリオで演奏している映像がある。
「シタール」「タンプーラ」「タブラ」という
3つの楽器による編成である。

ここで使われているタンプーラという楽器が面白い。
4弦で形はシタールに似ているが、
フレットや指板がないのである。
いつも解放弦をつま弾くだけで演奏する。
セットされている音程は単純だ。

第 1弦:G
第 2弦:C
第 3弦:C
第 4弦:C(Lower)

ルート音と5度の音だけを、
ずーっと「ビヨーン、ビヨーン」と鳴らしていて、
これをドローンと呼ぶらしいが、
その通奏低音のようなドローンの上に、
シタールがメロディを乗せて聞かせるというわけだ。

音楽はタンプーラの音程にしばられていて、
西洋音楽でいうところの転調はできない。
永遠に続くような曲想が多いのは、
ドローンにしばられているからであろう。

2012年12月15日土曜日

「越天楽」の笙


「越天楽」笙の譜面、あたま4小節。
これには驚いた。

ぼう (レミラシミファ#)
一    (シレミラシファ#)
乙    (ミラシレミファ#)
乙    (ミラシレミファ#)

( )内の構成音は低い音から。